首都圏大学非常勤講師組合機関紙

『控室』第36号

2000年11月5日発行

(WWW版:一部訂正)

正式名称:都区関連一般労働組合 大学・専門学校非常勤講師分会


 首都圏大学非常勤講師組合機関紙『控室』第36号
                2000年11月5日 発行
【都区関連一般労働組合 大学・専門学校非常勤講師分会】
【委員長】志田昇 Tel&Fax 0426-27-4420
【郵便振替口座】00140-9-157425 大学非常勤講師分会
【本部所在地】JR山手線・大塚駅・東京労働会館 5F
 〒170-0005 豊島区南大塚2丁目33番10号
       東京労働会館(ラパスビル)5階
 Tel 03-5395-5255 / FAX 03-5395-5139
【当組合の情報について】
 1) http://www.os.ri m.or.jp/%7Etown/
 2) http://quoniam.social.tsukuba.ac.jp/union.shtml
号の主な内容


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アメリカの大学におけるスペイン語授業について

冨士祥子  

 日本の大学で学んだことのない私が、帰国して日本の大学でスペイン語を教えること になって8年になります。こちらで教え始めて、アメリカの語学教育とはまったく違 うシステムに驚きこれは何かの「冗談」では、と感じたことを覚えています。しかし、 この違いはなにも語学教育に限ったことではないと気づきました。むしろ大学制度そ のものに問題があると思われます。が、今日はその事を論じるより私の経験を通し て、アメリカの大学 ―ミシガン州立大学とカリフォルニア大学(アーバイン校)にか ぎられますが― における外国語の教授法などについて御紹介したいと思います。

語学教育に一貫したプログラムはあるか

 まず、アメリカの大学では、外国語はTA (teaching assistants/associates)と呼ば れる大学院生が教えます。これは奨学金制度の一つですから選ばれた学生のみができ ることです。それに少数のlecturerと呼ばれる講師が外部から来て教えることもあり ます。一般に教授は語学は教えません。もともと、教授のアシスタントを大学院生が 務めたのがはじまりなのでしょうが、語学教育に関しては、彼らはもはやアシスタン トというよりプロの講師といえます。TAたちは優れた教授法を知っていて、はっきり 言って、日本の大学の語学教師より真剣であり、はるかに高い成果もあげています。 そのTAたちには必ず、全体の授業内容を総括しているコーディネーターがついてい て、指示を出したり、アドバイスしたり、また教え方の指導もしてTAたちをサポート します。1年を通じて同じ教科書を使い、原則的には同じレベルの授業がなされま す。進度も統一されています。ですから、2年目の授業はどのクラスに入っても問題 なく続けられます。 (ミシガン州立大学では、若くて優秀なコーディネーターであり、また教授法の教師 でもあったBill VanPatten教授の指導を受けました。授業の進め方から、試験の作り 方まで彼から学びました。本当にラッキーでした。2、3年前教育テレビのスペイン 語講座で用いられたビデオプログラム“DESTINOS”を作った方でもあります。)

語学教育の目標は何か

 次は授業内容ですが、日本の大学とアメリカの大学の外国語教育に関して決定的な 違いは目標の有無だと思います。日本の大学における外国語教育の目標はいったい何な のかいまだに私にはわかりません。というより、目標を持つほど大学側には興味も熱 意もないように見えます。一方、私が学んだ2校の目標は「コミュニケーション」と はっきりしていました。そして、その目標に向かってのプログラムが組まれていまし た。勿論、日本の大学でのクラス事情などや、日本人学生の気質などを考えると必ず しも、アメリカの教授法が日本でも有効だとは言えません。しかし、言えることは、 スペイン語だけでなく、他の語学に関しても同様、外国語教育には、一貫した共通の プログラムがあるということです。私がこちらで教え始めてまずびっくりしたのは、 ペアを組んでいる2人の先生方がそれぞれ違う本を使い、勝手に授業をすすめてお り、両者の間には何のコミュニケーションもないという事でした。せっかくの週3時 間の授業もこれでは時間の無駄ではないかと思えます。上に紹介したTAたちは、それ ぞれ25人程度を1クラス担当し、1学期中、毎日50分そのクラスを教えます。はじ めからスペイン語で授業をしますから、学生たちに理解させるためには様々な努力と 工夫をしなくてはなりません。毎日の授業はTAと学生双方にとって戦い(?)です。毎 日の小テスト、宿題、ラボの使用に加えて、授業は双方のやりとりでなりたっていま すから、教える側も気を許せません。四つの分野―読む、書く、聞く、話す―での練 習/演習がなされます。試験も然り。私がいた頃、最もこまったのはspeakingの能力 をみる試験でした。1年の1学期のspeaking testはたとえば、ラボを使い、テーマ をあたえて、各自2、3分でテープに話を吹き込むというものでした。また、他のレ ベルでは授業内presentation (1人、ペア、またはグループで)やdebateなどもしまし た。TAたちは仲間と話し合い、ありとあらゆる工夫をして良い方法を見つけようとし ました。ですから、たいていの授業は大変ユニークで楽しいものだったと思います。 ここで皆さんに例を紹介できないのが残念ですが。また、ラボをフルに利用したこと を覚えています。日本の大学にはすばらしい設備が整っている所がありますが、残念 なことにあまり利用されてはいないように見えます。特に私たち非常勤講師が使うに はあまりにも時間がなさ過ぎます。私が帰国する頃にはアメリカではパソコンを使っ た語学授業が盛んになりつつありました。今では常識になっていることでしょう。

 私は、1年、2年、3年のスペイン語を教えました。1年目は基本的な表現法や文法を 紹介し、(といっても文法は授業ではほとんど説明しません。学生たちが家で勉強し てくれば分かることと判断されているからです。) どのようにそれを使うかを教える ことに専念します。いろいろなアクティビティーを通して学生が実際に使えるように するのが私たちの役目でした。文法中心の日本の授業とはまったく異なります。それ と、テキストの外国語を自国語に訳することはまったくしませんでした。それよりも ターゲット・ランゲ−ジを理解できているかどうか大切だとされ、それをチェックす るアクティビティーやテストをしました。2年目のスペイン語では購読をしますが (他に中級の文法やドラマもやりましたが)、テキストの和訳が購読とされている日本 の授業とは異なり、訳はまったくしません。主にテキストの内容に関してのディス カッションが中心になります。すべてスペイン語でです。教科書にはそのための質問 や練習問題があります。それは、1年目に学んだスペイン語をフルに活用する場でも あります。3年目はすでに文学の分野に入ります。ディスカッションを通して文学作 品をどのように読むかを指導し、またその作品に関しての論文の書き方も教えます。 日本人の私がスペイン系の名を持つ学生たちの論文の添削をするのですからおかしな 話でしたが。

結論?

 結果的に、たいていの場合、1年目のスペイン語を終えた学生は、現地でほとんど問 題なくコミュニケーションをはかることができるほどになります。勿論、英語とスペ イン語には共通点が多いですし、日本人の学生が同じ方法で習ったとしても同じ結果 になるとはかぎりません。が、アメリカの語学教授は一応目標を達しているといえる でしょう。さて、目標のない日本では、どの分野でも中途半端で、2年生がどれだけ1 年のスペイン語を覚えているかを見ると、愕然とします。興味も失せているのがよく 分かります。これはいかに日本の大学における語学教育がいいかげんであるかを示し ていると思います。訓練された教師がいないこと、また、授業を方向づけるプログラ ムも、そのための指導もサポートもないこと、などが原因といえますが、それにもま して決定的なのは、この問題に対して責任のあるはずの専任教師の興味と熱意がない ことではないかと思われます。彼らは語学の専門家ではありませんし、当然のことな がら自分の研究の方が大切なのです。ある大学で新しいカリキュラムによってコミュ ニケーションというクラスができました。専任の先生に私にネイティブの先生方に教 授法のワークショップをしてくれと頼まれました。私がアメリカで教授法を学んだこ とがあるから、というのです。「自宅ででも、喫茶店ででも...」と気軽に言われ ました。勿論お断りしました。私の仕事ではなかったからですし、「何かおかしい」と 釈然としない不愉快な気分がしたのです。日本の大学での外国語教育をすこしでも良 くするには、まず大学側が語学教育に対する姿勢をはっきりさせること、さらに語学 プログラム担当の専任教師がもっと真剣にこの問題に取り組むことが必要です。でき れば、私たち非常勤講師が、プロの語学教師としてカリキュラム作りや教材作りに参 加できるようになれば少しは変わるかもしれません。

私たちはなにをすべきか

 私は各学校で、毎回必ず小テストをします。ある時控室で採点をしていると、ある非 常勤の先生が言いました。自分は手当てをもらっていないからそういう余分な仕事は しないのだ、と。その方は遅く授業に向かい、早く控室に戻る先生でもあり ました。彼はまもなく地方の短大の専任になりました。たしかに、私たちにはおおい に不満があります。しかし、授業の質を落としたら私たちには何が残るでしょうか。 努力することを止めたら負けだと私は常々考えています。常に研究して、いかにより 良い授業ができるかを追求し誠意をもって教えれば、必ず学生たちの支持を得ること ができます。その上で、カリキュラムや教材の作成などに参加できるようにはたらき かけてはいかがでしょう。学校によってはミーティングを行うところもありますが、 むしろ私たちが主導権を握って教え方をきちんと討論する会にしてはどうでしょう か。私たちの方が語学教授に関しては専門家なのですから。

 もっと多くのことを御紹介できたらよかったのですが、私のこの短い経験談からいく らかでも皆様の参考になることがありましたら幸いです。アメリカの授業が一番優れ ているとは言いませんが、私たちが学ぶべき点はいくつかあると思います。 御質問 のある方は FAX (0422−51−7829)、または Eメール ( sachifuji@par.odn.ne.jp )でご連絡下さい。


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正義の法廷――千葉すず選手をたたへて――

田島正樹

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 当組合支援者の方から、東洋大学の不当解雇事件とのつながりとして、寄稿があり ました。最後まで不当労働行為と闘う鈴木さんの姿勢の立派さを称えたかった、との メッセ−ジをいただいております(編集者註)。

 日本水運のオリンピック選手選考をめぐって、千葉すず選手がCAS(国際ス ポーツ仲裁裁判所)に提訴した事件は、人々の記憶に新しいところだ。結果は、 千葉選手の訴へか退けられ、一応日本水連のメンツが立ったかのやうに受け取ら れてゐるかも知れないか、はたしてさうだらうか?CASも、選考基準が事前に明ら かにされてをらず、選手との意志疎通が十分でなかったことを認めてをり、それ は、提訴費用のー部を水連が支払ふやう要求した点にも示されていゐる。

 しかし、問題はそんな瑣末なところにはない。はたして、真の正義の裁き は、CASの裁定にのみ有るだらうか?古橋日本水連会長が顔を歪めながら記者会見 にのぞみ、自分たちに落ち度はなかったと強弁しつつも、今後の選考手続きにつ いて見直しを口にせざるを得なかったことを見、他方、一応敗訴した形になった 千葉選手の方が、すずやかな笑顔でCASの裁定を「公正なものだった」と表明す るのを見た人々は、CASの現実の裁定とはー段異なるところに、眼には見えない がはっきりとすゑられた正義の法廷を見たやうに思ったのである。

 CASの裁定制度は、もちろん有益なものではある。かかる制度が全然なかっ たとしたら、千葉選手の闘ひはもっとー段と困難なものだったに違ひない。しか しだからといって、CASの裁定が常に正しいといふわけではないし、それで正義 と公正にとって十分だといふわけでもない。むしろ、彼らとて、我々と同様に過 ちを犯しやすく、力になびきやすく、目先の利害によって妥協をはかりやすい弱 い人間たちにすぎないのだ。彼らがー応は正義を代表する立場にはあるものの、 正義そのものではないこと、正義は常に彼らの座席より幾分か高い中空に、虹の やうにかかってゐるものであることを、くり返し肝に銘じる必要がある。今回の 提訴の歴史的意義は、まさにその事を、鷺<ほど印象的な形で公衆の前に示した 点にあるのだ。千葉選手の態度を新聞やテレビで見たー般の人々――たとへば、 とりわけて水泳に興味もない若者などが、テレビインタヴューに答へて、彼女の 姿勢が「かっこいい」と言ってゐたやうな点に、彼女の今回の行動のもつ歴史的 意義が、はっきりと示されてゐるのではないか?彼女の主張の細部を知らず、水 連との争ひでの双方の言ひ分などについても、はっきりした判断をもたなかった 多くのー般人の目から見ても、水連の老人たちのうすぎたない自己保身と、にや けた権力者の箸りの醜さは明白であったし、ただ己れの信念と名誉をかけて、独 りで闘った女性のすかすがしいりりしさは、見るからに「かっこいい」ものと映 らざるを得なかったのである。

 それだけにこそ、自らもうすぎたない保身に明け暮れる立場にある人たち の目から見ると、この事件はとりわけ危険なもの、何やらおぞましいもの、でき れば手を触れず、早々と忘れ去りたいものと見えるのも当然である。

 この事件は、未だ我が国に十分に根付いてゐない正義の感覚へのするどい 呼びかけを含んでゐるのである。一般の裁判や法制度も、重要不可欠のものであ るとはいへ、決して十分なものではない。だが、判決があまりにもしばしば不当 なものであるとしても、我々はそれに背を向けてゐるわけにはいかない。千葉選 手は、CASに提訴しながらも、同時にさらに高い法廷の前に立ってゐた。それは 歴史の法廷であり、見えない公論の法廷であり、神の正義といふ法廷である。た とへ、CASの裁定や日本の裁判所の判決が極めて不十分なものに見えたとしても、 我々は、同時により高い正義の法廷に向かってゐるといふ事をたえず自覚せねば ならない。千葉選手のインタヴューでの態度には、まさにその様な姿勢がうかが はれるのである。彼女の内側で渦巻いてゐたであらうあらゆる憤懣、集団主義の 中で個人をないがしろにする日本型指導者やトレーナーへの憤り、持ち上げたり けなしたりする軽薄なマスコミの残酷さに対して当然もったであらう個人的嫌悪 など――それら、ともすればわき起こるネガティヴな諸感情と、わづか二十そこ そこの女性が必死で闘っているのを我々は目撃した。ふるへる声で怒りを圧し殺 し、恨み辛みを言はずに必死でこらへる姿を見たのである。いったい何のために か?己れの闘ひを、単なる個人的感憤の水準ではなく、一段と高い次元に維持し、 正義の法廷に立つためである。ここには、ワイドショーに打ち興ずるー般社会の 水準より、個人として、人間として、はるかにぬきんでた成熟がある。我々は皆、 彼女の闘ひがいかに困難であったか、いかに多くの戦線で、かつ不利な条件の下 で、休みなく戦ひを強いられるものであったかを知ってゐる。その個別事情を知 らなくても、我々自身の日頃の体験を通じて十分それがわかるのだ。彼女は見事 にそれを闘った。それが敗北であったか、それともむしろひとつの勝利であった のか、今すぐに結論する事はむづかしい。今後、ずいぶん時がたってから振り返っ て、それが長い勝利への路の最初の一歩であったことがわかるかも知れないので ある。

 スポ−ツでも政治闘争でも、確かに勝利ばかりが問題ではない。闘ひ方も 重要であり、とりわけよき敗者(good looser)たる事も、古来、高い美徳の一 つに数へられてきた。CASの公正さを讃へた彼女のインタヴュ−の中に、全ての 日本人はそれを見たのである。それは、本当に闘った人でなければもち得ない気 品ある態度であり、美徳である。彼女は、そのきびしい選手生活と、日本水連と の孤独な闘争の中で、それを習得しえたのであらう。我々は、ここに真に新しい 日本人を見た。


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団交・運動ニュ−ス

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首都圏大学非常勤講師組合 では、来年度に向けての秋闘や専任の教職員組合との懇談を計画しています。そ してそのうちのいくつかは、すでに始まっています。当欄では、各大学との交渉 の様子についての情報が入り次第、逐次ご紹介していく予定でいます。

<相模女子大学>

 10月18日、相模女子大の創立100周年記念式典の折に、相模女子大 不当解雇事件を告発するビラまきを行いました。当日は当組合から7名が参加し ました。当組合では、本件の解決まで相模女子大の不当性を告発する行動を続け る決意であることを、ここに改めて表明します。

<白梅短大>

 10月14日、団交が行われました。
(1)非常勤講師の給与体系を改定。8年間据え置かれていた講師給を、1コマ当り 月500円アップ。(2)組合に寄せられていた、授業を行う上での不都合(教室選 定・ビデオ等)は、教務課として直ちに検討する。
 以上の成果があったことを報告します。

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NPO法人設立を申請

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 去る10月6日、首都圏大学非常勤講師組合組合員有志は、「一般社会人ならびに 学生、企業や自治体などの団体に対して、高等教育の普及ならびに学術文化の振興に 関する事業を行い、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的と」 (定款に記載された目的)して、特定非営利活動法人(いわゆるNPO法人)「教育 文化ネットワ−ク」の認証を東京都知事に申請しました。順調にいけば、来年2月初 旬には認証が降ります。

 申請者は首都圏大学非常勤講師組合の組合員ですが、特定非営利活動促進法に基づ く教育文化ネットワ−クは、法律上同組合とは別組織であり、同ネットワ−クの趣旨な らびに目的に賛同する人ならば、誰でも入会することができます。

 設立初年度には、都内公共施設を会場として、一般向けの公開講座(コンピュ− タ、文化・教養講座、語学講座等)や翻訳事業を計画しています。ただ今当ネットワ −クではこのような講座・事業に参加する会員(講師)を募集しています。

 入会金、年会費や活動内容等、詳しくは下記までお問い合わせください。

教育文化ネットワ−ク事務局
〒272−0035
   市川市新田2−12−2−202
   電話・ファクス:047−370−5127
   http://www2.to/ecnet
   電子メ−ル:ecnet@mt.mailmagic.org
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◆編集後記◆

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■ある大学でのこと。通年科目を担当していた非常勤講師が前期で辞めてしまいまし た。ところが、後任の担当者との連絡引継ぎは一切なく、そのために学生・大学・後 任者のそれぞれに多大な迷惑をかけてしまったのです。

 このような心ない非常勤講師の行いが、すべての非常勤講師の不利につながるとし たら由々しき問題です。

 当組合のホ−ムペ−ジのマルチ掲示板で、非常勤講師職を求めようとする人と、専 任教員の立場で非常勤講師を探す人との間の齟齬が見られます。我々非常勤講師に とっては、専任職は無論のこと、非常勤講師職でさえ探すのは難しくなっています。 その一方で非常勤講師を探す専任教員の苦労話もよく耳にします。東洋大学のフラン ス語主任教員のような例は無論論外ですが、専任教員と非常勤講師とが一致協力して 大学教育に当たらなければならない時期になっていると思われますので、以前の『控 室』投稿記事にありました、非常勤講師職斡旋を早期に始める必要が出てきたと思わ れます(S)。

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クリップ・ボ−ド

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(1)『控室』原稿を募集します!

★組合員か否かを問わず随時受けつけ。掲載段階で匿名可(連絡先は必ずご通知のこ と):プライバシ−厳守;電子メ−ルによる原稿を歓迎。短い記事・通信の類は送信 者に断りなく『控室』読者の声などとして匿名で掲載することがあります。原稿送信 先(編集担当者宛)は次の通り。
【E-Mail】mkclara@pastel.ocn.ne.jp
【FAX】042-593-0302

(2)公募情報などの収集・配布

★大学教員等の公募情報を電子メ−ルで送信中。受信希望者は下記まで。但し、当方 の都合による遅れ・中断・中止あり。公募の情報/情報源情報を下記連絡先にお寄せ いただければ幸いです。
【E-Mail】s-kkch@pa2.so-net.ne.jp
★ 公募情報も含め当組合に関する現在の
URL: http://quoniam.social.tsukuba.ac.jp/yamane/union.shtml
 ないしは<組合本部>  http://www.os.rim.or.jp/~town/

(3)組合関連―現勢・雑報―

★当組合の現勢は152名。組合加入用紙を配ってドンドン仲間を増やしましょう。経 費節約と宣伝範囲拡大のため、手渡しや非常勤講師用メ−ルボックスへの投函などで 『控室』を配布できる方は、FAX:042-593-0302まで、送付先(配布者の住所・氏名な ど)、配布する大学(学部)・学校名,配布部数をお知らせ下さい。運動の輪を広げ るため可能な方は、所属学会・研究会等々で宣伝や支援要請など試みて下さい。

(4)組合員の声

【1】非常勤先のK薬科大学で来年のコマ担当の話が出ました。いままで通年だった のを、同じ科目名で、来年は半年ものに変更する、ということでした。今年は月曜日 の一時間目だったので、予想通り学生数がかなり減りましたから、私は、はめられた ような気がしていましたが、その後しばらくして、専門科目担当の専任教員や経営陣 が主導のカリキュラム変更によるものと判明しました。つまり、例の大綱化の結果、 一般教養教育が解体(虐殺)されて専門教育科目に置き換えられる傾向(いわゆる専 門学校化)がここでも顕わになってきた、ということのようでした。事情によっては 近い将来の同科目廃止もあり得るような感じでしたが、他の一般教養科目も類似の状 況にあり、基本方向に沿わない、受講生が少ない(人気がない)などの理由で、既に 廃止になった一般教養科目もあります。確かに新設の一般教養科目は専門との関わり が多少は認められますが、それ以外の教養科目をバッサリ切り捨てるのは、それを生 活の糧にしている非常勤講師としての立場からいっても、(専門バカにならないよう 職業教育としての)高等教育を充実させる意味でも、疑念を抱かざるを得ません。 (2000.10.30、組合員S)

(5)「大学危機と非常勤講師運動」合評会報告

 去る9月17日(日)、上記の本の合評会が、都区一般組合本部5階の会議室で行われ ました。生憎、台風17号の接近により一時雨が降ったりしたためか、参加者が多くな かったのが少々残念です。しかし、組合役員、著者、編者らが出席し、2時間の予定 が3時間半にも及ぶ熱心な勉強、討論の会になりました。

 本の出版経過等についてある程度ご存じの方達ばかりだったので、早速、内容の討 論に入りました。初め、井本さんの新資料を添えた話題提供を軸にして話が進みまし た。その話題とは、わが国社会、大学発展の歴史の中で、非常勤講師がどのように発 生し、数が増え、その性格が変貌してきたかを分析されたもので、併せてご本人の感 想やらご意見が披露されました。また、参加者それぞれから本書の読後感、執筆の際 の苦労話、これからの運動に寄せる課題・期待などが述べられ、活字の上だけからで は伺えない内容も飛び出して、楽しく、活気あふれるやりとりになりました。その中 で、前々回、前回のコロキウム(第2回大学非常勤講師問題会議(首都圏)コロキウ ム・喜多村和之さんの講演会のこと)は共に大変示唆に富み、興味深い内容で、今後 これらをもっと発展させて研究し、運動に生かす必要があること等も話題になりまし た。本書に関する具体的なご意見としては、賃金・労働条件に関する論文が勉強に なった;日本の社会・大学の構造腐敗、モラルハザードが大学にも浸透していること を再認識した;大学教育の内容に触れた論説等、学ぶべきものがあったが、全体的に 今後「大学論」、「学問論」をもっと深める必要がある;「声明文」が最初にあるな ど、取っつきにくい構成だ。一工夫欲しかった;非常勤講師問題は、常勤教職員を含 めた差別問題であり、非常勤講師の立場からも、今後、私立大学の教職員、とくに非 常勤「職員」の現状をより深く把握しなければならない等々、非常勤講師運動や次回 の出版に関わる話題やご意見が多々提供されました。

 出版に携わった者一同としては、勿論、当日参加されなかった読者の方々の忌憚な いご感想・ご意見を今後とも伺いたい気持ちや切なるものがあります。折に触れ、著 者、編者を捉えて、あるいは、この「控室」への投書の形ででも、拝聴・拝見させて 頂ければと念願しております。以上を、この機会を借りまして改めて皆様にお願いす る次第です。       (三戸信人、‘00. 9. 22)

(6)「21世紀の大学像を求めて」読書会

(第五回・大学非常勤講師問題会議(首都圏)コロキウム)のご案内

 「21世紀の大学像を求めてー競争・管理から共同・自治の大学づくりの提言」(日 本科学者会議大學問題委員会編、水曜社、pp. 228、2000)の読書会を、本の前半と 後半に分けて行います。大学非常勤講師問題会議の常連が分担してレポートする形式 です。御気軽にご参加下さい。

◎ 第五回コロキウム・「21世紀の大学像を求めて」(後半)読書会
日時:2000年11月13日(月) 17:00〜19:30
会場:ルノアール(お茶の水駅前店) (千代田区神田駿河台二、  TEL:03-3291-9069)
JRお茶の水駅西口から約5分。駅前交番脇の道を西(水道橋方向)に入る。「池坊 お茶の水学院」手前のT字路で(「管工健保会館」と「STARBUCKS COFFEE」の間の道 へ)左折約10メートル歩いて右側)大学非常勤講師問題会議(首都圏)
お問い合わせ先:
三戸信人、TEL/FAX: 047-389-7660

(7)最近の組合運動関連出版物等

★文献など何かご存知の方は『控室』編集担当者までお知らせ下さい。

(8)当組合員の最近の学術出版等

★掲載希望の組合員の方は『控室』編集担当者まで、お知らせ下さい。

(9)当組合のホ−ムペ−ジ「闘争中の事件」コ−ナ−

当組合では未解決事件のうち、特に悪質な大学・組織をホ−ムペ−ジに載せ、広く世 間に告発しています。現在
 (1)東洋大学不当人事(解雇)事件
 (2)長岡リリックホ−ル不当解雇事件
 (3)帝京大学不当解雇事件
 (4)相模女子大学不当解雇事件
 (5)筑波大学外国人教員スキルムントさん事件
 (6)秀明大学不当解雇事件
 の6件を掲載中。ホ−ムペ−ジアドレスは
http://www.os.rim.or.jp/~town/univ/univers.html

(10)「語学教育を考える非常勤講師の会」開催のお知らせ

 標記の会を11月23日(木)午後1時より、大塚の都区一般本部で開催する予定 でいます。

 当日は、第一部は「語学教育の現状」と題して、各語学担当者より事例報告を行 い、第二部では自由討論「語学教育を考える」として、非常勤講師の立場で語学教育 への具体的な提言をとりまとめようと考えています。

 なお開催の日時・場所等が変更になる場合もありますので、参加を希望される方 は、下記までご連絡をお願いします。

【連絡先】
鈴木 暁
電話・ファクス:042-593-0302
電子メ−ル:mkclara@pastel.ocn.ne.jp
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